読書アウトプット記録

本から学んだ内容をアウトプットすることで自分自身の記憶に深く落とし込むことを目的としています。

脳から分かる発達障害

ADHDの困難

・多動性

・注意力散漫

・集中力が続けない

に加え、

・選択性注意の弱さ

→複数ある情報から、目を向けるべき情報を選択することが苦手。

・実行機能の欠如

→・プランニング力

 →・物事を順序だてて考えることができない。

  ・先のことを見通して行動することができない。目先の利益を優先してしまう。

 ・ワーキングメモリが弱い。

 ・思考の柔軟性が弱い。

 →起こった事態に合わせて思考を変えながら考えていくことができない。

 ・抑制力が弱い。

 →自分の、「~したい」という欲望を抑えることができない。

といったことがある。

 

ADHDへの適切な支援

1.余計な刺激を減らす。

→・情報を選択しなくて済むように、大事なことだけを提示する。 

  (視覚的にも聴覚的にも)

2.望ましい行動は増やし、望ましくない行動は減らす。

→・応用行動分析学の考え方。いい行動には注目し報酬を与え、悪い行動には注目しないようにする。

3.失いがちな自尊心を育む言葉かけ

ADHDの子供を褒めるときのポイントは、「その場で」「目立たない当たり前のことを褒める」「報酬を活用する」という3つ。

4.トラブルを起こさない工夫

5.信頼関係を築く

 

自閉症スペクトラム

自閉症」という障害には、知的障害のある重度な自閉症、一般的な自閉症高機能自閉症アスペルガー症候群、など多くの種類が含まれるが、それらの症状は区別されるものではなく、障害のない人から重度な自閉症まで、一続きに繋がっているということから、自閉症スペクトラム(連続性)と呼ばれる。

 

特性

①社会性の欠如

自閉症の子供は暗黙のルールが分からない。普通の人にとっては当たり前のことでも当たり前に感じられない。なのでよく自閉症の人は空気が読めないといわれる。

これは言葉の意味やルールを、言葉の通りに表面的に受け取ってしまうこととも関連している。

 

②コミュニケーションの困難

自閉症の子供は、本来幼少期に獲得する「心の理論」が欠如している。

「心の理論」とは、自分と相手は考えていることが違うという認識のことである。

これが弱いために、「相手も自分と同じように考えている」と思ってしまう。

つまり、相手の視点に立って物事を考えることができない。

 

③変化への弱さ。

→急な予定の変更や、自分が思っていたことと違うことが起こったときに対応することができない。頭が真っ白になりパニックを起こしてしまうこともある。

④興味関心の狭さ。特定のものへのこだわり

 

自閉症の子供への適切な支援

基本的には、ADHDに対する

1.刺激を減らす

2.自尊心を育む

3.信頼関係を築く

といったことが、自閉症への支援としても有効となる。

それに加え、

1.なるべく視覚的に理解させる。

→抽象的なことをイメージすることが苦手なので、目で見て分かるようにする。 

また複雑な図や写真は余計に頭が混乱してしまうので、シンプルにパッと見て理解できるようなシンボル的な図(道路標識のような)で提示する。

2.作業の手順やルールを明示する。

→何か作業があるときには手順を書いてあげる。当たり前のルールでも目で見て分かるようにして教えてあげる。

3.理論を教えるよりも、具体的な行動を教えてあげる。

相手の気持ちや、言葉の意味を理解することが苦手なので、理論を教えて納得させようとするよりも、「~のときは~をすればいいよ。」と、

人とうまく付き合っていく為の行動を教えてあげる。

4.特性を理解してあげる。

障害の特性上認知が偏っているということを理解してあげる。独特な考え方を決して否定しない。

5.見通しを十分に持たせ、急な予定の変更を避ける。