読書アウトプット記録

本から学んだ内容をアウトプットすることで自分自身の記憶に深く落とし込むことを目的としています。

2022➂「エフォートレス思考」ーグレッグ・マキューンー

ベストセラー「エッセンシャル思考」の著者

グレッグ・マキューサンの第二作目の本になります。

前著「エッセンシャル・思考」では、「より少なく、しかしより良く」

をテーマに、多くの無駄をそぎ落とし、本質的なことにだけ力を注ぐことの

大切さについて書かれていました。

本書の冒頭では、「本質的なことが多すぎる場合はどうすればいいのか」

という実際にグレッグ・マキューンさんが直面した問題から紹介されます。

そこで本書のテーマである「なるべく労力を減らして楽に成果を出す」

という考えにつなげられていきます。

以下本書の学びを紹介していきます。

 

エフォートレス思考とは

エフォートレス思考とは、「楽に成果を出す思考」です。

「同じ成果なら労力が少なければ少ないほどいい」と

グレッグさんは言います。その通りだと思います。

仕事において、目的は「成果を出すこと」であり「頑張ること」ではありません。

日本人は「時間をかけて一生懸命頑張る」美徳にとらわれすぎていると思います。

同じ成果なら、かかった時間が少なければ少ないほど、

余った時間やエネルギーを他の大切なことに注ぐことができます。

「もっと簡単に、楽にするにはどうしらいいか?」という問いを

もつことが、「エフォートレス思考」のスタートです。

 

頑張れば成果が出るとは限らない。

頑張っても頑張っても成果が出ないときがあります。

「どうしてこんなに時間をかけてるのに成果が出ないんだろう」

そんなときはやり方を変える必要があります。

正しい努力をしているか?という問いをもつことが大切です。

 

手順を極限まで減らす

何事も複雑にしすぎるのはよくないです。

仕事があるときには、

「目的から逆算して、目的を達成するために最低限必要なステップは何か?」

と考えます。

無駄な努力を避け、一度「0」から考えて、

必要最低限のステップを積み上げていくのです。

説明をするときにも同様のことが言えます。

無駄が多い話は聞いていてしんどいです。

「何を伝えたいのか」ということから考えて、

それを伝えるための最低限のことに話題を絞って話をするようにします。

何事もシンプルにです。

 

問題をごまかさない

人はどうしても先延ばしをしてしまう生き物です。

小さな問題を「今度しよう」「後でしよう」と先延ばしにしてしまい、

問題が大きくなってきて初めて慌てて動き始めます。

ですが小さいうちに手を打てばすぐに解決できたことが

大きくなってから取り組むと何倍もの労力がかかってしまいます。

先延ばしにせずに、すぐに行動することが大切です。

例えば学校においては「いじめ問題」が例として挙げられます。

「いじめの芽」を見逃して問題が大きくなると

管理職や保護者も絡んだ学校レベルの大問題になります。

何事も小さいうちに手をうつ習慣をつけることが長期的な

余裕を生み出すのです。

 

繰り返される問題をごまかさない

私は職場のデスクの引き出しがパンパンになってしまっており、

ファイルを取り出す度に力を入れて引っ張らないといけない

状況になっていました。またしまうときも隙間を開けて

押し込まないといけないので、小さいことですが

取り出したりしまったりする度にストレスを抱えていました。

そしてその状況を何と約1年ほど続けていました。

本書では引き出しにネジが挟まっていて開ける度にがたがた

しないといけない

というように同じ例が紹介されていました。

そして本書の例でも私の例でもその問題を解決するためにかかった

時間は僅か5分ほどでした。

その5分時間をかけたことによってその後の何度も繰り返されていた

ストレスから解放されたのです。その後はファイルを取り出す度に

想像以上にストレスがかかっていたんだなと感動しました。

このように人は数分立ち止まったら解決できるような問題でも

目先の仕事を1分でも早く片付けることに集中して

先延ばししてしまう生き物です。ですが少し立ち止まって

数分作業するだけで後の何百回も繰り返される問題を解決できることが

あるのです。

 

人生は思うほど複雑でも困難でもない

生きていると色々なことがあります。

絶望をしてしまうような不幸な出来事もたくさん起こります。

しかし何が起こっても、

「軽い道」と「重い道」のどちらかを選択できる自由があると

グレッグさんはいいます。

「軽い道」とはポジティブに考える道です。

どんな問題や不幸な出来事が起こっても、

「これから何ができるか」「何かここから学べることはないか」

とポジティブに考えます。

「重い道」とは、ネガティブに考える道です。

出来事に対して

「絶望だ」「人生終わった」「もうできることはない」

と全てを重く受け止めます。

本当に不幸な出来事が起こったときには後者が人間の正常な感覚だと思います。

ですが「重い道」には不幸な未来しか待っていませんが

「軽い道」には希望があります。

起こった出来事は過去に戻って変えることができないのです。

何が起こっても希望をもちポジティブに変えて

一度きりの人生をなるべく楽しく生きていきたいものです。

 

 

以上が本書の学びです。

・「どうやったら楽にできるかと考える」

・問題を先延ばしにしない

・繰り返される問題から目を背けない

・できるだけシンプルに考える

・何が起こっても「軽い道」を選ぶ

ということを意識していきたいです。