ADHDの特徴と対応
昨日ともはる先生の、「ユニバーサルデザインの学級作り」を読んで、改めてADHDの特性と対応に触れる機会があったのでまとめておきます。
ADHDの子どもは通常級にも、1〜3人ほど在籍していると言われています。
ユニバーサルデザインの学級作りをしていく上で、ADHDについて理解してくことは必須であるといえます。
ADHDの特性
・不注意
・多動
・衝動性
という3つの症状があります。順に具体的な症状とその対応を紹介します。
●不注意
症状
・注意力が散漫でボーッとしている。
・沢山の情報から、大事な情報を抽出することができない。
・集中力が続かない。
対応
・指示を出す前に注意を引きつける。
・話しかけたり、肩を叩いたりして意識を戻し てあげる、
・授業を小分けにして、一つの活動を長く続けないようにする。
といったことがあります。
●多動性
多動とは落ち着きがなく常にそわそわしてしまうといったことを指します。
ADHDの症状として1番目立ちやすく、問題行動として表出しやすいです。具体的には、
・授業中立ち歩く。
・思ったことをすぐに口に出してしまう。
・隣の子にすぐに話しかけてしまう。
・とにかくじっとしていられない。
といったことがあります。
ADHDの子は、脳の行動を抑制する部分に問題があり、常にエネルギーが溢れかえっているような状態になっています。
なので、ADHDの子を落ち着かせるには、合法的にエネルギーを放出させる機会を沢山設けてあげる必要があります。別の言い方でいうと、活動を多くする、ということになります。
具体的には、
・立ったり座ったりする、
・書く。
・話す。
・貼る。
・立ち歩く。
・発表する。
といった活動を、とにかく多くすることで、ADHDの子でも落ち着いて活動できるようになると思います。
最後の衝動性はちょっと難しく面倒くさいので省きます。笑
簡潔にまとめると応用行動分析の考え方が有効ですが、これが中々難しいです。
また、この他にもADHDの特性として、
・ワーキングメモリが低い。
・手先が不器用。
といったことがあります。
そのため、指示は一つ一つ出したり、黒板に大事な情報を書き残してあげたり、といった配慮が必要になります。
思ったよりADHDについて書くことは多いですね。
それほど子ども一人一人によって症状が違うということです。クラスにいた場合には、その子の特性をよく理解し、その子にあった支援をしていくことが大切です。そして、その支援や配慮が、ユニバーサルデザインの学級作りに繋がって行くと思います。