読書アウトプット記録

本から学んだ内容をアウトプットすることで自分自身の記憶に深く落とし込むことを目的としています。

「授業に子どもを無理やり乗せてしまう方法」②-中村健一-

前回の続きです。

今回の記事では、本書で書かれある学級経営術と、授業の細かな学びについて紹介します。

 

 

学級経営術 

 

・崩壊学級の特徴を事前に摘む

中村さんいわく、崩壊学級には共通している特徴があるそうです。

ここでは、

 

1.教室が汚い

2.動作が遅い

3.活動が成り立たない

 

といった3つの特徴が挙げられています。

つまり、学級崩壊を防ぐにはこのような特徴を事前に摘むことが大切です。

1.教室が汚い

崩壊学級では子どもが荒れ、整理整頓や掃除をきちんとしません。

なので床には物やゴミが散乱し、ロッカーもぐちゃぐちゃです。

そのような環境の中で、余計に気持ちが乱れ集中力が低下し、授業にも活動にもまともに参加できなくなるという悪循環に陥ります。

そのような事態を避けるためには、教師が自ら毎日掃除をしてでも綺麗な状態を保つ必要があります。

綺麗な状態を好まない人はいません。

朝来た時に清潔感があり整理整頓された環境であれば、自然と子どもの気持ちも落ち着きます。

何より、

「崩壊学級=汚い」

ということから崩壊させない為に、「汚い」を排除するという考えが大切です。

 

2.動作が遅い

崩壊学級では子どものあらゆる動作がとてつもなく遅いです。

それは教師の指示を聞かず、少しでも隙があれば友達と話したり遊んだりしてしまうからです。

給食準備や帰りの会の準備、授業の準備など、他の学級と比較できないくらいのスピードの差があります。

そこで、4月当初からあらゆる活動のスピードを重視し、「早く行動すること」の気持ち良さやメリットを味あわせておきます。

授業に集中させる方法の内容ともかぶりますが、あらゆる活動をタイマーで測り、目標を決めて取り組ませることが有効です。

 

3.活動が成り立たない

崩壊学級では教師の指示が全く通らないので、全ての活動がほとんど成り立ちません。

そこで、4月当初に「ミニゲーム」を多発し、「教師の指示に従う」ことを定着させておく必要があります。

子どもはゲームが大好きです。

楽しい活動であれば、初めはほぼ無条件で教師の指示を聞いてくれるのではないでしょうか。

そのような状態の中で、4月からゲームをたくさん行いうことで、「教師の指示や教師が示したルールに従う」という構図を作ることができます。

 

以上が3つの崩壊学級の特徴と、事前にその目を摘む方法です。

とにかく崩壊学級の特徴さえ出さなければ学級崩壊することはないという気持ちで、活動や指示を工夫していくことが大切です。

 

 

○授業面での細かな学び

 

・授業開始時にその授業の大まかな流れを説明する

見通しを持つことで、苦手な子の不安が軽減され、集中して目の前の活動に望むことができます。

 

・どんどん教育者を買いどんどんネタを仕入れる

子ども一人一人や子ども集団一つ一つの実態は様々です。

一つのネタが全ての子ども、全ての場面に有効に働く訳ではありません。

そのときそのときの子どもの様子に合わせて、最適なネタを投入できるよう、大量のネタを頭の中にストックしておく必要があります。

ネタの数はそのまま教師力となると思います。

 

・子どもが動きやすい指示

1.何をするのか

2.何分でするのか

3.どうなればエライのか

を示す。

 

・複数の作業をさせるときは黒板に流れを書く

簡単な作業手順であっても、黒板に流れを書いておくことで、全ての子どもが迷いなくスムーズに作業に取り組むことができます。

 

 

 

 

以上が今回の記事の内容です。