読書アウトプット記録

本から学んだ内容をアウトプットすることで自分自身の記憶に深く落とし込むことを目的としています。

「ブラック学級開き」①-中村健一-

私の大好きな、中村先生のブラックシリーズの中の1冊です。

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今回も期待を裏切らない大充実の内容でした。

中村先生の本は、とにかく現実的で実践的です。

理想論や綺麗事は一切なく、現場は甘くないという現実的な目から、学級崩壊を起こさないための具体的な方策を教えてくれます。

今回は学級経営の中で最も大事と言われている「学級開き」について書かれてあります。

今回は学びが非常に多かったので、2つの記事に分けて書いていきます。

それでは、前半の内容を紹介します。

 

4月のミスは取り返せない

今では大ベテランの中村健一先生も、4月だけは死ぬ気で頑張るそうです。

それは、4月で学級の1年間の良し悪しが決まってしまうからです。

とにかく4月は全ての活動を徹底的に準備し、策略を巡らして1日1日を迎える必要があります。

特に、

小さなミスをしない

ことが大事だと思いました。

私はうっかりミスが多いタイプです。

連絡忘れや勘違いなど、小さなミスが積み重なることは、子どもから「頼りない先生」のレッテルを貼られてしまうことにもなりかねません。

4月のミスは致命傷

4月で学級の1年間が決まる

と心に刻み、4月は死んでもいいというくらいの気持ちが頑張る覚悟です。

 

 

とにかく褒める!教師の仕事は褒めること

「ブラック」と自身で名乗っている通り、計画的に下心を持ってクラスを運営したり子どもを叱り飛ばしてりしている中村先生ですが、その中でも先生は「褒める」ことを物凄く大事にしています。

それだけ学級経営おいて子どもを褒めることは大切ということです。

それは、叱る指導はリスクが伴うのに対して、褒める指導はリスク0だからです。

リスク0の作戦なので、褒める戦略はとにかく量で勝負することができます。

とにかくたくさん褒めるためには、

事前に褒めるポイントを決めておく

ことが効果的です。

例えば、ノート作業を開始するときは

「ノートを開くのが早い子を褒めよう」

と、取り掛かりの速さを見ておくと、

「〜さん速い!」

とすかさず褒めることができます。

このように、

褒めるポイントを決めておいてすかさず褒める

ことを繰り返すと、1日の中で何度も褒めることができます。

また、中村先生は教育を「フリ・オチ・フォロー」から成り立つと表現しています。

「フリ」とは指示、「オチ」とは子どもの反応、「フォロー」とは教師のリアクション(褒める・叱る)のことです。

この考えで見ると、

教師が指示を出したら、まず子どもを見る。

そして指示通りに動いている子どもは褒める。

そうでない子は叱ってやり直しをさせる。

と、日々の指導を非常にシンプルな形でまとめることができます。

中村先生は、このフォローが最も大事だと言っています。

子どもがフリに従ってくれたなら必ず褒める

そうでないなら必ずやり直しをさせる

という意識が大切ということですね。

 

 

まずは「父性」を優先させる

「母性」が母親の持つ優しさなら、「父性」とは父親の持つ厳しさのことです。

つまり、学級経営においては、まずは「優しさ」よりも「厳しさ」を優先させろということです。

何故なら、「父性」よりも「母性」を優先させて子どもと関わってしまうと、「子どもから舐められる」からです。

子どもから舐められたら先生は終わりだと思います。

そうならない為には、「自分はクラスのリーダーだ」という自覚を持ち、一つ上の目線から子どもと接する必要があります。

教育実写のときに指導教官の先生から、子どもとの間に線引きをするべきと教えてもらいましたが、今になってその大切さがよく分かってきました。

子どもと同じ目線で友達として接してしまうと、やはり舐められて言うことを聞かないようになってしまいます。

子ども集団を相手に担任としてまとめ上げ引っ張っていく為には、友達のような関係ではいけないと思います。

まずは「父性」を優先させて、厳しく子どもと接し、縦の関係を築くことが、学級崩壊を防ぐ為には必然ということがよく分かりました。

また、厳しく接するだけでは信頼関係を築くことはできないので、

ルールや指示に従わない行動には厳しく接しつつも、良い行動に対しては思い切り褒めてあげるということも凄く大切になると思います。

 

 

以上が前半の内容です。

・4月は頑張る

・とにかく褒める

・まずは厳しく接する

という当たり前のような内容かとしれませんが、とても大切なことだと思います。

綺麗事は一切なしで、現実的な目線からクラスの荒れを防ぐ方法を教えてくれる中村先生の本は本当に参考になります。

そのノウハウを前面に活かしながら、「学級崩壊しない」という目標をもとに4月を迎えたいと思います。