読書アウトプット記録

本から学んだ内容をアウトプットすることで自分自身の記憶に深く落とし込むことを目的としています。

「倒れない計画術」②-Daigo-

前回はDaigoさんの「倒れない計画術」の中の「時間術」について紹介しました。

今回は本書のメインテーマである「計画術」について紹介します。

ここでいう計画術の目的とは、「一度立てた計画を成し遂げる」ことです。

その為の技術について紹介します。

 

 

○計画作成の原則

 

1.時間のモノサシを持つ

ある研究では、人は計画を立てるとき、「自分が作業にかかる時間」を短めに見積もる傾向があるそうです。

そのまま計画を立ててしまうと、必ずどこかで計画が乱れてしまいます。

つまり、実現可能な計画を立てるためには、「自分がその作業にかかる時間」を正確に把握しておく必要があります。

その為に有効な方法としては、一度自分の1週間の行動とそれにかかった時間の記録を取るという方法が紹介されています。

Daigoさんは、仕事にかかる時間だけではなく、起きてから着替える時間や歯磨きをする時間、準備をする時間までみっちりと記録をとることをお勧めしています。

かなり面倒だとは思いますが、1週間意識して取り組むだけでそれ以降の計画作成や作業の効率が激変すると考えると、価値のある時間の投資と言えるのではないでしょうか。

 

2.あれもこれも手を出さない

これはするべきことに優先順位を付けて1つずつ取り組むということです。

1日の中でするべきタスクを可視化する「To Doリスト」には賛否両論ありますが、Daigoさんはその活用の仕方として、「作業の優先順位をつける」ことをお勧めしています。

つまり、1日や1週間の中でするべきタスクを並べて、その中で優先順位をつけ、1番優先順位の高いタスクが終わるまではそのタスクに1点集中するということです。

あれもしなきゃこれもしなきゃと同時並行できるように計画を立て取り組むのではなく、「一度に取り組むのは1つ」と決め一つずつ取り組むことで作業の生産性は上がります。

 

3.サボりを計画する

計画が挫折する例としてよくあることを紹介します。

・急な予定や想定外のアクシデントが起こり計画が乱れた

・思っていたよりも作業に時間がかかり計画が終わらなかった

・サボりたい誘惑に負けてやるべきことができなかった

このようなことは日常でよくあるのではないでしょうか。

結果どういうことが起こるかというと、人の心の中では「どうにでもなれ効果」という心理が働きます。

つまり計画がうまくいっているときは高いモチベーションを保っていても、一度計画が乱れてしまうと「どうせ計画は失敗したんだからあとはどれだけサボっても結果は同じだ」という心理が働き、一気にやる気が下がってしまいます。

何故なら人は自分で計画をコントロールしているという感覚があるときに、高いモチベーションを維持することができるからです。

しかし「予想外のアクシデント」や「突然の誘惑」は避けようと思っても難しいです。

そこで、「どうにでもなれ効果」を回避する為には、予め「アクシデント」や「サボり」を組み込んだ計画を立てることが有効です。

例えば、

「4時半〜5時は何もしない」

「土曜日の午前は何もしない」

といった計画を事前に組み込んでおくことで、何かアクシデントが起こったときにもその時間を活用して計画を修正することができます。

計画を詰め込みすぎることは逆効果になるということです。

 

 

○最もエビデンスのある目標設定方法「MACの法則」

計画作成に目標設定は不可欠です。

その方法には様々ありますが、現時点で最も効果が高いと言われている方法が「MACの法則」というものです。

これは、

M⇨「目標達成が数値として確認できるか」

A⇨「目標達成までの段取りが明確に表せるか」

C⇨「目標を達成することが自分の価値観に基づいてるか」

という3つの要素から成り立ちます。

この3つを意識して目標を設定し計画を立てることで、実現できる確率やそこに向かうまでのモチベーションが高まることが分かっています。

 

○計画倒れを防ぐ「プリコミットメント」

人が意思の力で自分の欲求を抑えることができる確率は50%くらいと言われています。

つまり、「自分はできる」といくら信じていても、結局は2分の1の確率で誘惑に負けてしまうのが人間です。

計画を邪魔する誘惑がよぎる度に意思の力で対抗していては、確率的にも必ずどこかで断念することになります。

そこで、事前に誘惑に対して手を打っておく「プリコミットメント」という方法があります。

これは、誘惑に「意思の力」で対抗するのではなく、「事前準備」で対抗する方法です。

例えば、割らないとお金を取り出せない貯金箱などは、「貯金」という計画を邪魔する誘惑に対するプリコミットメントです。

具体的な手順として、ダイエットの計画を例に紹介します。

 

1.目標達成を邪魔する誘惑として、どんなことが起きるかを想定する

例)・友達に焼肉に誘われる

     ・夜中にお菓子が食べたくなる

     ・親がスイーツを送ってきてくれる

 

2.その中で最も起こりそうなものを一つ選ぶ 

 

3.それに対して事前に対策を打つ

例)・夜中にお菓子が食べたくなる

    を選んだ場合は、

     ・まずお菓子を買わない

     ・ナッツやフルーツといった比較的害のない    

         ものを買い込んでおく

 

このような手順で事前に手を打っておくことで、計画が挫折する確率は格段に下がると思います。

誘惑が起こる場合を想定しておくだけでも効果はあります。

大切なことは意思の力で誘惑に勝とうとしないということですね。

 

 

 

以上が本書での学びになります。

やはりDaigoの本は試したくなるような具体的な実践やエビデンスのある情報が盛りだくさんで、正直整理することが大変です。

本書で学んだことも活かし、あれもこれもと手を出すのではなく、1つずつ意識して自分に取り入れていきたいです。