読書アウトプット記録

本から学んだ内容をアウトプットすることで自分自身の記憶に深く落とし込むことを目的としています。

「人前であがらずに話す技法」-森下裕道-

今回は森下裕道さんの「人前であがらずに話す技法」です。

私は人前でものすごく緊張してしまうタイプです。大勢の前ではもちろん、複数人数での会話の場や初対面の人との会話でも緊張してしまうことがあります。

コミュニケーション力を上げるにはまずリラックスした状態で人と接することが大切だと思い、本書を手に取りました。

以下簡単に内容を紹介します。

 

 

○「見られている」と思うから緊張する!

人前で緊張する原因は、ズバリ「見られている」という意識にあります。これは本書の内容の中で最重要ポイントになります。

本書では分かりやすい例として、「面接」の場面が挙げられています。

自分が面接を受けるという立場のとき、誰でも緊張してしまうと思います。

しかしそれが面接官の立場になると、緊張度合いはグンとなくなると思います。

これは、

面接を受ける立場=見られる側

面接をする立場=見ている側

だからです。

人は、見られていると意識した時に緊張するのです。

つまり、緊張を取る最も簡単な方法は、どんな場であれ「見る側」に立っているという意識を持つことです。

例えば、大勢の人前で話すときにも、「見られている」という意識を捨て、逆に1人1人をよーく観察しながら話すようにすると、緊張はほぐれていきます。

相手を意識しない方が緊張もしないと思いがちですが、それは大きな間違いだそうです。

 

○見る側に立つには

見る側に立つと言っても人から見られているという事実は変わらないので、中々すぐに意識できるようなことではないかもしれません。

本書ではその為の考え方として、

1.相手側に立つ

2.相手の良いところを見つけようとする

という2つのアプローチが紹介されています。

まず1つ目についてです。

緊張するタイプの人は、「自分のことしか考えれていない」から緊張してしまうそうです。

自分に自信がなかったり、自分のことしか考えれてなかったりする為に、「人からどう見られているか」ということばかりが気になって緊張してしまうのです。

好きな人や気になる人と話すと緊張するのは、「好きな人には良く思われたい」という心理が働きすぎるからですね。

そこで、「どう見られるか」という意識を捨て、相手の立場に立って考えながら話すようにすると自然と「見る側」としてリラックスしながら話せるようになります。

具体的には、

「相手を喜ばすにはどうしたらいいか」

「相手は今何を考えているか」

など、相手側の立場に立って話すようにすることで、「見られている」という意識から離れ、自然な振る舞いで話せるようになると思います。 

次に2つ目の「相手の良いところを見つけようとする」についてです。

当たり前のことかもしれませんか、「相手の良いところを見つけよう」と意識すると自然と相手のことをよく見れるようになります。

「自分を良く見せよう」ではなく、「この人にはどんな良いところがあるかな」と意識して話すことで、うまく「見る側」の立場に立ってリラックスできるようになると思います。

 

○「自分は人見知りだから」と口にするのをやめる

私自身もそうですが、「自分人見知りなんよね〜」という人をよく見かけると思います。

人に対してそう宣言することで、ますます「自分は人見知りなんだ」という意識を脳に植え付けることになります。

するとその通りに初対面の人と会ったときには、しっかり人見知りを発揮してしまいます。

つまり、日頃から「自分は人見知り」と口に出すのをやめ、逆に「自分は初対面の人と話すのが得意」と宣言してしまうことで、脳に暗示がかかり本当にそう振る舞えるようになっていくということです。

これは心理学では、「アズイフの法則」と呼ばれています。(何かの美徳を身に付けたければ既にそれが身に付いたかのように振る舞うことで自然と本当に身に付いていくという心理法則)

 

 

以上が本書のざっくりとした内容です。

自分自身、「あっ、緊張している」と思ったときにも、相手のことをじっくり見て「見ている側」という意識を持つことで、本当に緊張が和らいでいくことを実感しています。

その意識を習慣として持てるようにし、コミュニケーション力を高めていきたいです。