算数授業のユニバーサルデザイン(実践編)②
そろえる化
ユニバーサルデザインされた授業では、子どもの理解度を常にそろえることを意識しなければならない。
そうしなければどんどん差が開いていってしまうからである。
そのために、
①本時の内容に入る前に、既習事項の足並みをそろえる。
②問題文の理解をそろえる。
③自力解決の前の見通しをそろえる。
④適用問題の前の解決法をそろえる。
⑤まとめをそろえる。
ということを意識する。
そろえるとは、理解度を確実に把握するという意味とも取れる。
できる化
ユニバーサルデザインされた授業では、
こどもの「できる」を保証しなければならない。
子どもは「できる」ことによって、勉強の楽しみを実感する。
そのために、
①適用問題定着法
②同一問題お試し法
という方法がある。
適用問題定着法
とは、適用問題に取り組ませる前に全体指導でやり方を確認し、必ずできる状態にしてから適用問題に取り組ませるという方法である。
いきなり適用問題に移る前に、1〜2分全体で確認する。
その際、
・計算の手順を声に出させる。
・フラッシュカードでやり方を確認する。
→これが基本。
・似たような問題を前で一緒にやる。
という方法がある。
次に同一問題お試し法
とは、全体で確認した問題と同じ問題を、1人でもう一度させる方法である。
難しい課題に特に有効である。
教師がやった方法をなぞらせることで、易しく解き方を定着させていく。